こんにちは、中年もっくんです。
先日、知人からお金の相談がありまして、その時の説明を忘備録として残しておきます。
あくまで主観ですが、アーリーリタイアが十分可能なだけの資産は築いていますので、まあ、一例として見てください。
相談者はアラフィフ。専業主婦の妻と子供2人の家庭で、年収は700万円程度。上の子(男)は大学生。下の子(女)には中学受験をさせるようです。
まずは、
資産 = ( 収入 - 支出 )× 投資期間
という式の説明。
要するに、収入を増やして、支出を減らし、なるべく長期間の投資を実行すれば資産が膨れ上がるという説明を行いました。
①収入を増やそう
相談元は毎月が赤字で、ボーナスで補填している感じです。今後の教育費(私立の中高+大学)を考えると、非常にマズいです。増収は必須です。
若ければ、がむしゃらに仕事を頑張れと言いたいですが、なにせアラフィフ。今後の昇給はあまり期待できないです。
よくある投資本などには、転職や副業を勧めるものがありますが、これまでお金の勉強をしてこなかった人にとっては、それは敷居が高いです。
手っ取り早いのが、専業主婦の奥さんにパートで働いてもらう事。自分の妻も週に3日のパートで、自分の小遣いを賄っています。
でも、結婚してずっと専業主婦だったので、なかなかパートに出る決心がつかないようです。そんなこと言ってる場合じゃない。と叱咤しておきました・・・。
②支出を減らそう
相談元はお金に頓着が無く、漠然と「夫が正社員で働いているから何とかなるだろう」と思っています。なので、家計簿を作ることを強く推奨しました。
モノの値段は、
値段 = 原価 + 利益 + プレミアム感 です。
生涯の三大支出、①住宅、②車、③保険 について考えてみましょう。
■ 新築住宅の購入について
新築住宅の購入についてはよくよく考える必要があります。
土地を相続したから上物を建てる、間取りにこだわりがあり建売では満足できない、などなど、新築にする理由があればいいと思いますが、どこにでもあるような建売の家を新築で購入する必要があるのでしょうか。
新築に住んでいる満足感(プレミアム感)のために数百万を支払うことは、一般家庭では、あまりにも大きな支出になると思います。
自分はUR賃貸住宅に住んでいます。子供の通学を考えて、何度か引っ越しましたが、第一候補はUR賃貸にしています。
相談元は15年前に新築住宅を購入し、ローンは完済したそうです。そのため、資産は貯まっていないようです。時すでに遅し・・・。
■新車購入について
車も住宅で同じで、自分にはプレミアム感のために数十万を支払う価値は無いです。一部の車はリセールバリューが高いものもありますが、あくまで一部です。
よくでっかいミニバンに一人で乗っているのを見ますが、家族が4人なら、あんなにでっかい車は必要無いですよね。家族が5人以上で、みんなでよく遠出するなら必要かもしれませんが。
相談元は、今年に新車を購入したそうです・・・。
■保険に入りすぎでは?
相談元のご主人は、収入保障保険、終身保険、医療保険(がん保険)に加入しており、妻と子供たちも医療保険に加入しており、さらに長男は200万円の終身保険にも加入していました。子供にお金を残してあげたいとの事でした。
ということで、毎月6万円以上の保険料です。
収入保険、自動車保険、火災保険は加入必須だと思います。でも、医療保険に関しては、健康保険や高額医療費制度もあるので、医療保険に入るくらいなら、健康的な生活に心がけて、保険料を資産形成にまわす方がいいと思います。
また、交通規則を守っていれば、もしも交通事故にあっても、相手方に医療費は賄ってもらえるはずです。
要するに、無駄な保険に入らずに、日頃の生活に気を付けて、資産形成に励むことです。
■お金をかけるところ
以上は、生涯の三大支出の話で、無駄の温床でした。
そんなプレミアム感のために支出するのは無駄だと思います。
自分は、資産形成のためにお金を使っていますが、それ以上に価値があるのは、健康と安全だと思っています。
少々高額でも質のいい食品を選び、市営ジムに通っています。
そういいながら、先天性の腎臓病により、不健康な身体になっていますが・・・。
③投資して資産を増やそう
まだまだ投資=ギャンブルと考えている人は多いようです。投資と投機の違いが分かってないようです。
相談元も投資は怖いと言ってます。
王道の投資(長期積立てによるインデックス投資)なら資産を増やすことができると何度も説明していますが、なかなか腰が重い。※アラフィフなんで長期の効果は限られますが。
先日、一緒に楽天証券の口座を開設して、おすすめのインデックスファンドを教えたんですが、どうもまだ始めてないようです・・・。
ここ十年くらいは日本の株もアメリカの株も順調に株価が上昇しています。多くの人が資産を増やしたと思います。
逆に投資をやってない人は、給料は増えない、増税やら社会保障の負担増、最近の情勢により可処分所得は下がる一方だと思います。
ちなみに財務省の発表によると、所得に対する税金や社会保障の負担率は年々増え続け、令和3年の負担率は44.3%にもなります。財政赤字分を加えた "潜在的な負担率" は56.5%にもなります。
令和2年は、もっとひどくて、負担率=46.1% 潜在的な負担率=66.5% にもなります。
www.mof.go.jp
要するに、収入の半分以上は搾取されるという事です。国民はこの事実を知ってるんでしょうかね。
一方で、年金の運用機関である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の発表によると、運用の収益率は年率3.37%で順調なようです。投資で着実に資産を増やしている。
www.gpif.go.jp
重要な事なので何度も言いますが、投資をやってない人の収入は搾取されて減り続け、投資をやっている人は資産を増やしているという事で、格差は広がる一方です。
という事で、知人の相談を交えてお金の話をずらずらと書き綴りました。
上記の通り、知人はお金に関して劣等生です。将来はお金で苦労することが目に見えています。
いろいろ説明はしていますが、いまいち実感がないようです。
実感がわくように、まずは家計簿を作ってもらう事にしました。
あと、ねんきん定期便をみて、将来の年金の目途を付けてもらう事にしました。
家計簿によって収入と支出のバランスが分かり、将来の年金額がわかれば、どのくらいの資産が必要で、何歳まで働くことになるのか実感が持てるはずです。
まずはそこからスタート。
その後は、収入を増やし、支出を減らし、投資を始めてもらおうと思います。
相談を受けたからには、最善を尽くそうと思っています。今後もこの家庭の家計管理には目を光らせておくことにします。
ではでは。
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